“医師が教える食事法 最強の教科書”まとめと”最強の食事”との比較

糖尿病専門医の牧田善二先生の著書、「医者が教える食事術 最強の教科書」を読んで見たのでまとめてみます。

これまで何冊か食事本を読んできましたが、この本を読んでみて、このブログで紹介している食生活や健康に対する考え方が間違ってないって確認出来たので、個人的にはとても意義のある本でした!

同じ食事本カテゴリーに入るデイブ・アスプリー氏の「シリコンバレー式最強の食事」との主張の共通点や相違点もご紹介します。

一言でいうと、ダイエットしたい方は「最強の食事」、痩せなくてもいいけど長期的に健康を維持したいという方は「医者が教える食事術」をおすすめします。

「医者が教える食事術」のポイント

糖尿病専門医の牧田善ニ(まきた ぜんじ)先生が書かれているこの本、主な主張をまとめると以下の通りです。

病気や不調の原因の9割は血糖値。血糖値が高い状態が肥満をつくる。急激に下がることで低血糖状態を招いてイライラ、集中力の低下、眠気や頭痛が起こる。血糖値をコントロールすることで健康状態を安定させて、パフォーマンスを最大化することができる。
※「あなたを太らせる原因は唯一『糖質(≒炭水化物)』です。」とまで言い切っています。

血糖値を左右するのは砂糖をはじめとする糖質。現代人の食生活には糖質が溢れており、糖質中毒を招いている。糖質の食べる量を減らし、人間の遺伝子に食べ物として組み込まれた食品を摂るべき。

・食べるべき食品は野菜、海藻、大豆製品、ほどほどの肉や魚。

・食べないべきは糖質、隠れた糖質をたくさん含む加工食品。

この主張をベースに、正しい食べ方、痩せる食事、パフォーマンスを最大化する食事、老けない食事、病気にならない食事などを紹介しています。

細かくはデイブ・アスプリー氏の「最強の食事」本との共通点と相違点を見ていくなかでご紹介します。

最強の食事本との共通点

食事がパフォーマンスを左右する

食事によってパフォーマンスを最大化することができる、とお二人とも強く(!)主張されています。

デイブ・アスプリー氏は経営者なので、思考がクリアになる、IQが上がる、集中力が上がる、といった点を強調されています。

牧田先生はお医者さんなので、病気予防や健康維持といった観点での内容が中心です。正しい食事では見た目、気力、体力を若く保つことができたり、本来の免疫機能が回復する、長生きする、と仰っています。

個人的には、砂糖や加工食品に依存しない食生活を送っていれば両方達成できると思います!

砂糖や加工食品が害の素

両者、この点は主張は同じです。体調不良や病気の根源は砂糖である。以上。砂糖をはじめとする糖質は血糖値の急上昇を招き、インスリンの大量分泌が起こる。この一連のサイクルによって太ったり体調不良をもたらす、ということです。

痩せるためのカロリー計算は意味ない

どちらもカロリー計算の意義を否定しています。なぜなら、太るのは血糖値とインスリンが関係しているからです。

「最強の食事」本は良質な脂質たっぷりの高カロリー食を食べていても太らない、「医者が教える食事術」本では、ボトル半分で800キロカロリーもするウイスキーを飲んでても太らない、といった例を紹介しています。結局血糖値を上げる糖質が含まれていなければ、カロリーが高くても太る要因にはならないということですね。

だって、ブロッコリー100キロカロリーとクッキー100キロカロリーって、明らかにカロリーの質違いますよね。カロリーだけ見てても意味ないです。うんうん。

脂肪は食べても太らない

お二人とも、これまでのダイエット神話とされる「脂肪を食べると太る」という通説を否定しています。人体の仕組みでは、糖質は100%吸収されますが、脂肪は案外体内に残りません。そして脂質は細胞膜の原料にもなるので、良質な脂肪は積極的に摂取すべきと主張しています。

︎最強の食事本との違い

食事術実践のアプローチが違う

健康を手に入れるために、「最強の食事」では食事による体質改善「医者が教える食事術」では、食事改善によってアプローチしています。

「最強の食事」でも食事改善はもちろん実施します。違うのはその先です。「最強の食事」は、糖質制限によって体が脂肪をエネルギーとする体質に変えること(=ケトーシス状態)を目指すものです。そのため、食事改善の内容がより厳格です。基本的に糖質は摂らず、たっぷりの良質な脂肪を食べる食事法です。

一方で「医師が教える食事術」は、人間のDNAに組み込まれている”縄文人が食べていたような”食事をすることを理想としています。ダイエットももちろん対象としていますが、それよりも病気予防や老化防止に主軸が置かれています。そしてこちらも糖質を食べ過ぎないことによる健康効果を主張されています。人間の遺伝子には精製された砂糖のような糖質を食べるように作られていないので、縄文時代にも存在していたような食材を食べましょう、と牧田先生はおっしゃっています。

個人的には、ダイエットをしたい場合は「最強の食事」が主張する体質改善、ある程度自由な食生活を楽しんで健康的に過ごしたい、という方には「医者が教える食事術」をおすすめします。

こまめに食べた方が太らない

ここも大きな違いです。

「最強の食事」では、体脂肪燃焼を促すファスティング(断食)期間を1日16時間程度確保するのが理想としています。

一方「医者が教える食事術」では、こまめに食べることを推奨しています。理由は、食べる回数を制限するとドカ食いが発生するから。

ここは私の意見ですが、ドカ食いしなければ、わざわざこまめに食べる必要はないです。牧田先生はこまめに食べた方が血糖値が上がりにくいとしていますが、ダイエットを目的としている方は間食を避けて、1日2-3食程度に制限した方が効果的です。

︎所感

「医者が教える食事術」の方は、著者が日本人のお医者さんということもあって、食生活の内容が日本人向けだと思いました。「最強の食事」の著者はアメリカ人なので、スモークサーモンとかアボカドとか、欧米要素多めです。
ポーチドエッグ食べましょう、って言われるよりも、納豆と海藻食べましょうって言われた方が日本人にはきっと安心感あるかなと思います。

それと、個人的には、この本は糖尿病の専門医が書いていることに意義があると感じました。
糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで、血糖値を下げるためのホルモンのインスリンを分泌する膵臓が疲れてしまい機能不全に陥ったり、体がインスリンが運んだ糖質をエネルギー源として取り込む感受性が低くなってしまう病気です。吸収されない血液中の糖分が体内を傷つけるため、心臓、脳、腎臓などの臓器の疾患を引き起こしたり、体の一部が壊死してしまったり失明してしまったり、、、色々と怖い合併症が起こります。

この治療として、一般的にはインスリンを処方することによって血糖値を下げる対処方法を取るのが一般的ですが、糖尿病は食生活の改善で正常な状態に治療できる病気といわれています。それを証明した研究結果も発表されています。(別の記事で特集予定です)

牧田先生のような糖尿病専門医が食生活に関する本を書かれることで、もっと糖尿病の治療に食生活改善が採り入れられればいいなぁと思いました。

アメリカ人の医師で肥満・糖尿病治療の権威、Dr. Jason Fungは、「糖尿病をインスリンで対処しようとするのは、感染症による高熱に苦しむ患者に解熱剤だけ処方するようなもの」と皮肉っています。根本的な原因に対する治療ではなく、症状のひとつだけに応急処置をしているだけ。進行性の病気じゃないのにそのように言われているのは間違った治療のせい…色々な情報収集、勉強をしていてそのように感じます。

まだまだ勉強不足ですが、これからも食生活改善やダイエットに関する情報をご紹介していきます。ぜひご覧ください。

少しでもお役に立てていますように!