かれこれ4年ほど前からバターコーヒーを朝ご飯にするようになりました。
バターコーヒーとは、コーヒーにバターとMCTオイル(中鎖脂肪酸)を混ぜて撹拌したものです。
デイブ・アスプリー氏の著書「シリコンバレー式自分を変える最強の食事(以下、最強の食事)」で紹介され、2015年頃からだんだん有名になり、今ではファミマのレギュラー商品にまでなっていますね。
私が実践するようになったきっかけは「最強の食事」の本。
本を読んでからすぐ!Amazonで材料をポチろうと調べました。…そしてポチるのを躊躇しました。
だって、それぞれの材料めっちゃ高いんだもん、、、
必要な材料はコーヒー豆(インスタントとか挽いてある豆じゃなく、自分で挽くのがいいらしい・・・)、グラスフェッドバター、MCTオイル。
バターもオイルも、いつも買ってるやつより3倍くらい高い。。あうち。。
でも買いました。そしてバターコーヒーの朝ご飯を4年間続けてます。
そして今思うこと。
思ってるほど高くない。
この記事では、バターコーヒーのコスパについてご紹介していきます。始めるのに躊躇されてる方に少しでもお役に立てますように!
材料単価から1杯のバターコーヒー作るのにかかる費用を割り出したら、意外とコスパ良しだったよ!!
バターコーヒーを飲む目的、理由
そもそもなんでコーヒーにバター淹れて飲むのか。新しい習慣を始めるために投資するならちゃんと納得したいですよね。そのために、主な理由を3つご紹介します。
理由1:体脂肪燃焼しやすい体質になる
一番の理由はMCTオイルにあります。バターコーヒーの名称には登場しないけど、実は重要。
一言でいうと、体脂肪燃焼しやすい体質にしてくれます。
MCTオイルはココナッツやヤシの実から、中鎖脂肪酸だけ抽出した油です。ココナッツオイルのように香りはありません。透明で無味無臭です。
このオイルは、体に素早く吸収されてエネルギーになってくれます。
その理由は、MCTオイルが中鎖脂肪酸だからです。
脂肪酸は、構成される分子の数によって大きく、長鎖、中鎖、短鎖脂肪酸の3種類に分かれます。そして分子の数が短ければ短いほど、素早くエネルギーになります。ここがポイントです。
例えば、運動中に砂糖たっぷりのスポーツ飲料を補給しないと元気が出なかったり、ダイエット中にお腹がすくと、甘いものを食べずにはいられなくなったりするのはこのためです。
MCTオイルのように素早く吸収され、エネルギーとなる油を摂ることで、体は油をエネルギーとして燃やしやすくなります。
ということは、MCTオイルを摂ると、同じ脂質の体脂肪もエネルギーにしやすい体質に移行しやすくなるんです。
理由2:インスリン分泌を促さず、満腹感を得られる
「最強の食事」では、バターコーヒーを朝食代わりに飲むことを勧めています。
胃に何も入れず、体が体脂肪をエネルギーとして活動する時間となるファスティング(=断食)期間を、“空腹感を感じずに“長く確保するためです。
胃に糖質やタンパク質が入ると、血糖値を下げるためインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは、体内の細胞に糖質を運びます。細胞はこの糖質を燃焼してエネルギーとするため、インスリンが出ている間は体脂肪は燃焼されません。
糖質と異なり、油はインスリン分泌を促しません。(といってもゼロではないです。非常に低い値で分泌されます。)
そのため、体が体脂肪をエネルギーとして燃焼する期間を長く確保できます。
単純に何も食べないファスティングだと、やがて空腹感を感じ、意思の強さとの戦いになります。
一方、油をたっぷり含むバターコーヒーを飲めば、満腹感を感じながらファスティング期間を維持することができます。
※厳密にいうと、ファスティングとは本当に何も食べない状態を指します。海外の栄養専門家の間では、バターコーヒーを飲んだらファスティングとはいわない、とのコメントがありますが、そこまで厳密に定義する必要もないと思うので、ここではバターコーヒーを飲んでいる時間も「ファスティング」としています。
理由3:カフェインの覚醒効果・抗酸化作用が得られる
コーヒーに含まれるカフェインで頭が冴える、脳の炎症を防ぐ、という効果が期待できます。
この2点は「最強の食事」で紹介されています。
頭が冴えるということに関して、個人的にはそこまで頭がシャキッとするような感覚は感じたことはありません。カフェインの感じ方は人によるのかも知れません。
また、抗酸化作用は、コーヒーの油脂に含まれています。カーウェオールとカフェストールというそうです。酸化やDNAへのダメージを妨げてくれます。この油脂をしっかり摂るには、ペーパーフィルダーではなく、金属フィルターやフレンチプレスで淹れるのがおすすめです。
バターコーヒーの作り方
バターコーヒーを飲む意味にご納得頂いたところで、作り方の紹介です。
まずは材料から。
「最強の食事」のバターコーヒー(本では「完全無欠コーヒー」)の材料は3つ。
- コーヒー: カビ毒に侵されていない新鮮な豆で、焙煎してから時間があまり経っていないものを挽いて、フレンチプレスして淹れたもの。(私は普通にドリップで淹れてます!)
- グラスフェッドバター: 牧草を食べて育った、いわゆるグラスフェッドの牛のミルクを原料とするもの。
- MCTオイル: ココナッツやヤシの実に含まれる中鎖脂肪酸を抽出したもの。
この3つ揃えるだけでめっちゃめんどくさそう・・・・
でもめげないでください。Amazonでポチるだけです。簡単に手に入ります。
正直、あまり深くこだわりすぎず、自分が楽に続けられること重視でいいと思っています。例えばコーヒー豆はこだわり過ぎなくてもいい気がします。材料はMCTオイルは最近スーパーでも見かけるようになってきました。グラスフェッドバターは高級スーパーで高いやつが置いてあったり、西友でコスパ良いWestgold(後で出てきます)も見かけましたが塩が入っていたりするので、オンラインで購入した方が良さそうです。
上記で説明した通り、一番のポイントはMCTオイルです。
MCTオイルだけあれば、普通のコーヒーと、普通のバター(無塩にしてください!塩入ってると不思議な味のコーヒーができます…)でも最低限の効果は期待出来ると思います。
3つを準備したら、次は作り方。
- コーヒー豆を挽く。
- コーヒーをドリップする。(ハンドドリップ、コーヒーメーカー、どっちもOK)
- 出来たコーヒーにバター15g、MCTオイル大さじ1杯を入れる。
- 3.をミキサーにかけ、またはハンドブレンダーを使い、撹拌する。
- 完成!
最後の撹拌が大事です。しっかり撹拌すると、とってもクリーミーになります。
味が良くなる以外に、バターやオイルを撹拌することで「ミセル」という状態に分解され、体が脂肪をエネルギー源とする体の働きを助けてくれるそうです。
ハンドブレンダーも試しましたが、ふわっと感を出すのが大変で、不器用なせいかコップからこぼれるし、周りがすごいことになったのでミキサー派に落ち着きました。
出来上がりはこんな感じです↓
バターコーヒーの費用
初期コスト
以下の道具を揃えました。合計4,000円弱くらいあればOKです。
・コーヒーミル
ハリオのものを使ってます。挽き方の粗さを結構細かく調整できるようです。私は買ってからずっと粗挽きのままにしてます。
ガラスが厚いので落としても割れないし、持ちやすいです。
上のフタ部分がゴムで、完全密閉じゃないので、保管する時にホコリ入るか気になる方は、フタできるものをお勧めします。
・コーヒードリッパー
こちらもハリオのものを使ってます。1杯淹れる時はカップの上に置いてそのままドリップ、量が多い時はポットが別売りされているので2杯以上にも対応OKです。
私は1杯だけ淹れる時ばかりなので、ポットの出番はあまりなし。
フィルターは円錐のものです。最初はセットでついてきました。最近はスーパーにも円錐のフィルターがちゃんと手に入ります。
・ミキサー
私はミキサーを使っています。ハンドブレンダーでももちろん大丈夫です!こちらのブレンダーは付属の容器が不要でコンパクトに収納できて、パワーもあるのでおすすめです。
ランニングコスト
ここが一番気になりますね。計算したら150円程度でした!菓子パン1個と同じくらい。下に内訳書いていきます。(コーヒーフィルターもランニングコストに含まれますが、1枚1円程度なので割愛しました。)
コーヒー
よく行くマルシェ/ファーマーズマーケットで安くて美味しいコーヒーを見つけたのでこちらを愛用してます。
モカジャバさんのブレンドコーヒー。すっきりして癖のない味。酸味も苦味も強くありません。400gで1200円。税込!良心的な価格が嬉しいです。
毎週土日、有楽町駅の交通会館前で開催されるマルシェに出店されているので、ぜひ行ってみてください!試飲もさせてくれます。ブレンド以外にも色々豆があります。私は一番安いブレンドしか試したことないです・・・けど十分美味しいです!
1杯あたり45円。
グラスフェッドバター
Westgoldのバター1-2キロ分をAmazonで調達してます。私がバターコーヒーを始めた2018年には1キロ単位での販売しかほぼなかったのですが、最近は約500gの小さめパッケージでも販売されるようになったようです。
価格は1キロ3,000円弱のものが多いです。(2021年6月4日10:30時点の参考価格です。2018年5月31日時点は3,500円くらいだったので、グラスフェッドバターもおもとめやすくなりましたね。価格は変動するので、あくまでご参考です!)
1杯分は15グラム使うので、1杯あたり約45円。
このバターのコスパは別記事でまとめました!そのくらいお気に入りです。保存方法などをまとめているのでよければぜひ。
MCTオイル
MCTオイルは決まった銘柄を使っているわけではなく、買いたい時に一番安く売ってるものを選んでます。
これまで日清、LOHAStyle、仙台勝山館などを試してきましたが、値段以外には特に違いは感じませんでした。Amazonのレビューを見ると、容器の形状によって液だれに困った方もいらっしゃるようですが、私は試したものはどれも液だれは問題なかったです。
現在はコスパ良しのfunctia(ファンクティア)の500mlボトルを使っています。価格は500グラムで約1,900円。なので一杯あたり58円。
価格は毎年更新しているのですが、2018年当時はMCTオイル250グラムでだいたい1400円くらいでした。1杯あたりは84円。4年間で45%も下がっています。
だいぶお財布にやさしくなりましたね!
コストパフォーマンスはいいのか
コスパは高いと思います。
初期コストは4,000円程度かかりますが、ランニングコストは1杯あたり150円弱。
毎朝ペットボトル飲料1本分の値段で体脂肪を燃やしやすくする体質に移行できて、お腹が満たされる…断然コスパ高いです。コンビニで野菜ジュースとおにぎり食べてるよりもよっぽど健康的。
加えて、食生活へのメリット以外に大事なポイントは「時間」です。
バターコーヒー、準備してから味わって飲み終わるまでに、慣れると15分くらいです。
貴重な朝の時間にこの時間で全部完結すると、他の準備に使える時間ができます。この点も、私が4年間、朝食をバターコーヒーにする習慣が続いている理由だと思います。
一方、バナナだけ、グラノーラだけ、ヨーグルトだけ、というような方だと、コストは増えるか、あまり変わらないかも知れません。
ただ、目的と照らして考えると、糖質制限によるダイエットや体脂肪燃焼をしやすい体質への改善を図っている場合、バターコーヒーは最強の“完全無欠“な朝食です。
ご自身の習慣や理想のあり方を想像して、選択肢を考えてみてください。
もしバターコーヒーが選択肢になったら、このブログでは糖質制限による体質改善、ダイエットを目指される方に対してお役に立てるような情報を発信しています。
ぜひ他の記事もご覧ください!お読みいただいてありがとうございました!